2008年12月19日金曜日

家族の意味

何でだろう?

私は何か、家族ですごさなきゃ、とかいう気持ちが希薄なんですよね。

正月も実家に帰るというがまったくみんなで集まろうという気持ちが起こらない。

あの場に帰っても楽しくもなんともない。手持ち無沙汰になるだけ。

学生の時にいやな思いしたからかな。

ずっと家にいて、両親から、兄弟はもう働いているのに、お前なんて家にいることが迷惑、早く出て行けという、うざがられた時の経験が影響しているのは確かだけど・・・

あれが2年以上で、それを植えつけられたからかな。

でも、それだけじゃないような気がする。

頭ではなく感情なんですよね。

2008年9月21日日曜日

初めて見る時とそれ以降

先日、面白い話を聞きました。

あるニューラルネットワークの研究者が数年前に書いた論文によると、人間の脳がフルパワーで働いたら、原子力発電所1個分ぐらいのエネルギーを必要とするらしいです。

では、なぜ人間はご飯ぐらいのエネルギーしか摂取しないのか?

答えは簡単です。

脳は計算していないのです。

計算していると思っていますが、実は記憶を頼りにして、計算量を減らしているというのです。

何かを初めて聞く見る時は新しい記憶ができます。

これは当然ですよね?

例えば、Aさんに初めて会う時はAさんのすべてを記憶するわけです。

しかし、その次にAさんに会う時はAさんを見ているのではないというのです。

Aさんを見るのではなく、Aさんを見た記憶利用して、自分のAさんの記憶を見てるというのです。

だから、脳は余計な計算をせずにすみ、余計なエネルギーを使わないのです。

全てにおいて、脳はそのような働きをしており、余分な計算をしないようにできているとのこと。

全てにおいてこれが正しいかわかりませんが、記憶を見ており、無駄を省くように脳は進化してきたというのはある程度、納得できる説明だと思います。

まだまだ、脳、記憶というのは奥が深そうですね。

2008年8月14日木曜日

ホメオスタシス

ホメオスタシスとは日本語でいうと、生体恒常性です。

つまり、外部環境がかわっても、内部環境は変わらないままの状態にしておく機能のことです。

ヘビは外の温度が下がると体温も下がりますが、人間は外の温度が下がっても、36~37度で安定しています。これがホメオスタシスですね。

これは生物にとって非常に重要な機能なのです。

実は、これ人間の潜在意識にも成り立ちます。

人の考えというのはなかなか変わるものではありません。価値観みたいなものも同じです。

人は同じ考えを持ち続けようとするのです。変化するのはつらいですから。

では、人間が自分の考えを変えていくにはどうすればいいのでしょうか?

その手がかりはゆでガエルにあります。

ゆでガエルの話を知っていますでしょうか?カエルを水に入れて一気に温度を上げるとカエルはピョンと逃げ出してしましまいます。

しかし、これをゆっくりじわじわ温度を上げていくと、カエルは逃げ出さないのです。そして、周りの温度に気付かずついにはゆで上がって死んでしまうのです。

この話は、人はゆっくりした変化やすでにある環境になじんでしまい、悪い状況に気付きにくく、その環境変えようとせず結局は破滅してしまうことのたとえ話ですが、人間が考え方をかえるコツはこのゆでガエルにあります。

すなわち、「逆ゆでガエル」。。。

人間の潜在意識というのはよっぽどのことがない限り急激には変われないのです。

なので、何か新しい考えなどを身につけようとする時は、時間をかけてゆっくり変えていくことが必要なのです。潜在意識は少しづつなら変わります。これを積み重ねて大きな変化にするしかないのです。

簡単な例をあげるとするなら、たばこです。急に吸わなくするというのはダメです。

毎日1本づつ減らしていく。この方が、禁煙の成功確率は高いといわれています。

考え方を変える、習慣を身につける。これらをしたい時は急に変えようとするのではなく、少しづつ慣らしていくように、考え方を変えていくといいと思います。

2008年8月9日土曜日

ツァラトゥストラはかく語りき

力への意思。

私はこの言葉が大好きです。

生きる力がどこに宿るのか今一度問い直し、自分の生への責任を自分が持つという簡単な真実を自分に思い起こさせてくれるからです。だからこそ、よりよく生きるための努力を人はしようとするのだと思います。

ただ、それは同時につらいことでもあります。

ある意味こんなことを信じても何になるのだという声もあるでしょう。

不幸になるばかりかもしれません。

なぜなら、人は打ちひしがれ、悩む時、自分以外のものに無意識的に頼り、救いを求めるものだと思うからです。

誰でもどうしても逃れられない運命を感じた時や死を前にした時は、あの世を意識したり、天国を意識したりしてしまうと思うのです。

信じて託すからこそ、前に進めることもあるでしょう。

この言葉を自分に刻むということは、このことがわかった上で、自分の血と身体を信じ、目の前の真実を無視することなしに、不幸を受け入れてもなお戦う決意をすることになると思うのです。

信じる信じないはもはや関係なく、苦しい道を歩き続けることを選択しなければならないのです。

私自身の魂は私自身が自分を生きるということを意思しなければならないのです。

私は私の血と肉を信じます。

2008年8月7日木曜日

カウンセラーになる条件

ある人に、心理学を勉強したいという人やカウンセラーになりたいという人は実は自分を治したいという人なんだよね、と指摘されました。

これは主張としてはしばしば聞く主張です。

しかし、それに対して何も答えることができません。

この主張が、それは問題があるのかないのか?という問いならば、答えることができます。

私の答えは「問題ない」です。
ただし、それをクライアントの治療へ著しい障害を及ぼさないなら、という条件がつきますが。

フロイト、ユング、アドラー、森田、みんな自分のコンプレックス、心の悩みを持ち、追求したからこそ、大きな発見をしています。

逆に、全く悩みがなく、自分の心について深く考えない人はカウンセラーには向いていないのではないでしょうか?

しかし、クライアント関わる以上は自分の悩みはある程度克服しておく必要はあるというだけです。

そのためにカウンセラーになれば、自分の心を知るための「教育分析」を受けることになるのです。

なので、カウンセラーになったら、常に自分の心について考え続け、自分とカウンセラーとの関係を考える続ける宿命を負うことになると思うのです。

資格うんぬんよりも、その態度を持っているかどうかというのが、カウンセラーになるための資質として必要なのではないでしょうか。

なぜ心理学をやりたいのか?

今日、ある人に「なぜ心理学をやりたいの?」聞かれました。

ちょっとドキッとしました。自分で完全にわかっていると思っていのに、すぐ答えれなかったからです。

自分の体験からそう思ったの?どんな体験なの?と聞かれた時、もちろんその通りだと答えたのですが、具体例を答える時しどろもどろだったのです。

もちろん言いにくい内容ではありますが。

家に帰って少し考えてみました。

一言でいうと、人が「変化」するということについて知りたい、ということなんですよね。
当然、自分の体験が主な原因となっています。

・親との体験
・仕事の体験
・大学時代の憂鬱
・なぜ生きるのか苦しんだ経験
・大学の対人関係でいろいろ体験し、考えた経験
などまあいろいろあります。

その体験を積む中で、いろいろな哲学書、自己啓発本や心理学の本、カウンセリングの専門書、脳の本など読みましたがどれも納得のいく答えは出していませんでした。

どれも突き詰めて考えられていない気がしたのです。なぜそうなるのかということがきちんと追及されていないのです。どれも俗人的なことでなかったり、きちんと検証されていなかったり、ただの経験則だったりするのです。

それでは再現性という意味で納得はできません。
そういう意味で心理学に興味が出たのでしょう。
もちろんその背景には原理を知りたいという科学的な考え方があるとは思いますが。

それは今の理論を学びたいという意味ではなく、今を超える理論・説明を見つけたいという強い想いというものなのです。

2008年8月4日月曜日

永劫回帰

ニーチェに有名な考え方といえば、「超人思想」「永劫回帰」などがありますが、よく理解できていませんでした。

今も完全には理解できていないのですが。。

今回は「永劫回帰」について、現在時点での理解をまとめてみます。

永劫回帰は一言で言うと「再生されるのではなく、繰り返すということ。その世界を知ってこそ、なお今の生を肯定しよう」という思想だと思います。

そして、「超人思想」とういのは、そのような世界の中でも生き続けようとする価値観のことです。

焦点となるのは繰り返しではなく、今という瞬間です。過去と未来が衝突する今現在、ここが永劫回帰の輪を規定しているのだといいます。

当然、嫌なこと、つらいことは忘れていきます。決断を未来に先延ばしにします。

しかし、それはまためぐってくるものなのです。

だからこそ、今この瞬間を肯定し、生きていかねばならないということです。

全ては全く同じことが繰り返される。嫌なことも。だが、そんな生に対しても肯定ができるのか?

それをこの思想は教えてくれます。

2008年7月31日木曜日

相手の「魂」だけを見つめる

臨床心理学者の河合隼雄さんが患者さんに言われた褒め言葉に「魂だけを見ていた」というのがあるそうです。

ある時、離人症性障害という、世の中に現実感を持てない患者さんの治療にあたりました。

数人のカウンセラーを回っても全く治らず、河合さんのところに来たそうです。

しかし、この患者さんは初めて会った時に「先生に会った時、この人で治ると思った」といいます。

なぜそう思ったのか?

この人はかなりきれいな人らしいのですが、部屋に入った瞬間、河合さんは服も顔も全然関心を示さなかったのです。

患者さん、「何も見ていないように見えた」、と。

では、話を聞いていたかというと、話の内容には全く注意を向けていないように思えたというのです。

では、何をしていたのか?その患者さんはこう言ったそうです。

「あえていうなら、もし人間に「魂」というものがあるとしたら、そこだけを見ておられました・・・」

カウンセリングで話を聞くときは、内容ではなく感情に焦点を当てて聞くといいますが、それだけを鍛えてきたんでしょう。相当なものですね。

内容ではなく、その裏にあるその人自身を全身全霊をかけて聞く。

聞くと一言でいっても簡単にはいかないです。

2008年7月27日日曜日

意識の無意識への影響

覚えようと人間が意識することが、実際の記憶にどう影響するのか?

2008年7月24日木曜日

思いと論理

小さい頃から、成功哲学の本は何冊も読んでいました。

なぜなら、成功するのは偶然ではなく、必然であり、そこには因果があると思っていたからです。

大きなことを成し遂げた人は偶然成し遂げたのではありません。
成し遂げるべくして成し遂げています。

もちろん思いを持つことは成功のための必要条件ではありますが、十分条件ではありません。

思いを持っても果たせず失敗していった人は多いでしょう。

しかし、思いが必要条件であることはもはや過去の偉人の例などをたくさん読むと疑う余地がありません。

彼らは、最初からできないとは絶対に言っていません。
まわりができないといっても本人は成功を本気で信じているのです。

彼らは、できない理由を探すのではなく、できる方法を探すのです。
本人が、絶対に成し遂げると自分で決意し、信じていなければ、ただでさえ不可能に思えることを達成できるはずありません。

これらは本を何冊も見たり、実際のインタビューを何回も見たり、人に会ったりしているので分かるのですが、内容こそ違えど、彼らの根本部分は変わらない気がします。

必要なのはスキルよりも考え方のような気がします

しかし、これは言うは易し行いは難しなんですよね。人間は意識しないと最初からできないといってしまう生き物だと思うからです。

では、論理思考というのは何か?これこそ、十分条件の一つだと思うのです。

何かを達成するには常に二つのプロセスがあります。

1.ビジョンを持つ
 -思い・情熱を強く持つ(この国を良くする、絶対お金持ちになるなど)
2.実行する
 -どんな方法で、いつまでに、誰と、何をやるか(体制を変える、会社を作るなど)

論理思考とは2の段階で必要となるものだと思うのです。
1の段階ではむしろじゃまですね。

むしろ根拠のない思い込みができた方が強いと思います。

2できちんと実行するためには論理思考があると強みになると思います。

しかし、必ずしも自分が考える必要はありません。

ヘンリーフォードも言っていますが、その部分は専門家に頼めばすむことなのです(さすがにあがってきたプランを判断するための最低限の論理は必要でしょうが)

ボタンひとつ押せば専門家が来てくれるのに、自分が専門家になる必要はないのです。

まずは、スキルよりも思いってことですね。

2008年7月19日土曜日

シンクロニシティ

ユングが提唱した概念は一般的に知られている言葉がたくさんあります。

たとえば、コンプレックスなどもそのひとつです。これなどは読んだ時はなるほどと思ったものです。

しかし、ユングは晩年オカルト、心霊現象の研究などにはまってしまいました。

研究者としてはすごいと思うのですが、研究内容をすべて信じるのは間違いだと感じた覚えがあります。

シンクロニシティは正直、最初何いってんだこの人?という感じでした。
偶然の一致なんて世の中でいくらでもあるし、普段でも起こっているはずです。

また、人は一致を感じた時、強く印象に残るので、それを特別なものと認識したがるものです。ですから、この人は何をいいたいんだろうなぁ?と不思議に思っていました。

しかし、最近、ユングとパウリ(ノーベル賞物理学者、有名なパウリの禁制などの原理で量子力学の発展に多大な貢献をした人)が共著でシンクロニシティについての議論を出しているのを知りました。

その名も「原子と元型」

ものすごい興味があるので、今度読んでみようと思います。

2008年7月15日火曜日

謙虚さと自信のなさの違い

謙虚さと自信のなさは表面上は似ていますが、その中身は全く逆だと思います。

謙虚さというのは、自分の中に自信があるからこそ、外に対して、謙虚になれるているのです。

では、この自信というのはどこから来るのでしょうか?

自信にも大きく言って二つあります。

1.根拠のない無条件の自信
2.根拠のある条件つきの自信

1は全く根拠がないのに、自分は大丈夫と思い込んでいる自信です。

2はこれだけ努力してきて、積み上げてきたのだから、俺は大丈夫という根拠がある自信です。

実は人間にとってより基礎的な自信は1の「無条件の自信」なのです。

成功する人というのはみんな、この無条件の自信を持っています。

考えてみればわかります。なぜなら、人は新しいことを始める時は、経験がありません。すなわち積み上げはないのです。

その際に行動の元になるのは、それでも俺は大丈夫なんだという根拠のない自信であり、これがあるとないとでは結果も全く違ってくるのです。

ではこの無条件の自信はどこから来るのか?それは母親だといわれています。具体的には母親でなくても構いません。母親的なものならいいのです。それが父親であっても、祖母であっても母親的な要素を持っているものならなんでもいいのです。

人はその母親的なるものから「無条件」の愛を受けて、自分は存在していてもいいんだ。存在すること自体が他の人から承認されるんだ、ということを身をもって知るのです。

小さい頃にこの母親的なるものからの愛が不足してしまうと、人はそれを経験、努力で補うかもしれません。それは非常に大切なことです。欠けているものがあるからこそ、それがパワーになり、努力もするからです。

しかし、どんなに努力して成功しても、無条件の自信は身につくことはありません。

それは何か別のもので補うしかないのです。これは人生において非常に大切な要素だと思います。

2008年7月10日木曜日

3人の心理学者

無意識の勉強をしようと思った時、最初に出会う3人の有名な人というのがいます。

1.フロイト
2.ユング
3.アドラー

です。

1.フロイトに関しては言うことはないですね。無意識の概念そのものを確立し、性の理論、転移の理論、抑圧・・・などなどさまざまな功績を残しました。
いろいろな言い方ができるでしょうが、すべてを「性」の抑圧から説明しようとしたととらえれます。

2.ユングも日本では有名だと思います。彼が生み出した言葉で有名なものと言えば、「コンプレックス」「シンクロニシティ」「自己(自我はフロイト)」などですね。一言でいうと「自己」を中心に置き、人間の全体性の回復からいろんなことを説明しようとしました。

3.アドラーは一言で言うと「劣等感」の心理学です。(まだ詳しくは読んだことありません)

これらの心理学はすべて自分の環境に影響しているもの思われます。
フロイトは自ら神経症に悩み、小さい頃、小守役の女性に性的虐待を受けたといわれています。
ユングも神経症に悩み、小さい頃、ある男性に性的虐待を受けとフロイトに告白しています。
アドラーは家族の中で、兄弟に対して、劣等感を感じ続けていたといいます。

どれが正しいのでしょうか?どれも正しいという人がいるかもしれません。私もそう思います。どれも一人の人間なかから出てきたものであり、人間の側面を表しているからです。それぞれがそれぞれの正当性を持っていると思います。

ただ、この三つをすべて含むようなもっと根本的な理論というのがあると思うのです。それは抑圧という概念かもしれませんし、コンプレックスという概念かもしれません。

人間の心はひとりひとり違うというのは真実です。
しかし、人間の心は一つだというのもまた真実なのです。

2008年7月7日月曜日

マイク・タイソン

以下タイソンの名言。

「俺は何も持たずに生まれてきた。そして、何も持たずに死ぬだろう。」
「俺の人生なんて全くの無駄さ。これまで30年を生きてきて幸せだったことなんか一度も無かった」

これだけ才能に恵まれ、努力もし、結果を出した人間が、自分の人生に対して幸せを感じれないというのはどういうことなんでしょう?

子供の頃の体験、記憶はその人格を決定するのに大きな役割を果たすといわれていますが、あまり多くのことはわかっていないと思います。

それがわかっているのなら、上のような言葉は生まれないでしょうから・・・

ちなみに、上のようなことを研究するのは、心理学でいうと「発達心理学」という分野で、ピアジェという人が有名ですね。

2008年7月6日日曜日

臨床、認知、生理というレイヤー

これは全く私の個人的な考えですが、人間の心理を考えるのに、1つの方面からのアプローチでは限界あるのではないでしょうか?

そうではなく、考え方には3つのアプローチがあると思います。

1.臨床
2.認知
3.生理

です。

臨床というのはいわゆる現象の観察ですね。たくさんの患者さんを見て、そこからいろいろと推察していくという感じでしょうか。特に精神分析などはかなりの量のケースがたまっていると思います。

なので、そこから導き出される教訓というのは実際に治療する上では非常に重要な示唆が得られると思います。

しかし、それだけでは、真実はわかりません。というのもただの推察レベルであり、実験で確かめたわけではないからです。いくら患者を見ても、脳の仕組みはわからないですし。

そこで、実際に脳を調べようということになります。最近はfMRIなど科学技術が発達し、脳の活性状態をかなり調べられるようになってきました。

記憶ということもきちんと脳と関連付けて理解されるようになったのです。しかし、脳から得られる知見というのは単発の事実が多く、それが実際の現実、治療プロセスにおいてどんな役割を果たしているのかという全体像が見えにくいのです。

そこで、その中間を結ぶものが、認知だと思っています。いわば人間の思考、感情などを抽象的にモデル化したものですね。これが実際の臨床と生理(脳科学など)との間を取り持ち、二つを結びつけるのだと思います。

それによって、臨床と生理はお互いに発展しあえることができるのだと思います。

EMDR

トラウマの治療によく効くといわれているという治療法に「EMDR」というものがあります。

これは「Eye movement desensitization andreprocessing」の略です。

日本語は「眼球運動による脱感作と再処理」ですね。

セラピストが指を左右に動かすのをクライアントが眼で追います。

同時に、クライアントはトラウマを想起します。

すると、脳の処理が進み、トラウマを解消できるというものです。

確か、国際トラウマティック・ストレス学会でも、有効なトラウマ治療法として認定されているとのことです。

一見ちょっと怪しい感じがしますよね?えっ、それで治っちゃうの?ほんとかいな?という感じです。

しかし、実際の臨床データを見ると、統計的に明らかに有意(当然プラシボも考慮して)な結果が出ているというのです。

にもかかわらず、そのメカニズムはまだ解明されていません。

なんともまあ、不思議な感じですが、このメカニズムを研究するのは結構面白いと思います。

なんでかというと、

1.明らかに治療の結果は出ているので、ゴール(治るという結果が出る)が明確
2.脳の情報処理という観点からトラウマ性の記憶の謎に迫れる可能性がある

からですね。早いところ、この治療法の原理が解明され、より多くの人に自信を持って適用されるようになるといいですね。

2008年7月3日木曜日

虐待の4つのタイプ

虐待と言った時、何を思い浮かべるでしょうか?

おそらく一番思い浮かべるのは、子供への身体的虐待だと思います。

これは、もっとも古くから認識されいた虐待であり、今ではこれ以外の虐待も定義されています。

場合にはよってはほかの虐待のほうが心理的影響が大きかったりするのです。

1.身体的虐待
2.ネグレクト
3.性的虐待
4.心理的虐待

1は「他者によって子供に与えられた意図的もしくは非偶発的な身体的損傷」です
傷だけに目がいちがちですが、自分を守るべき親が自分を攻撃するということが心理に与える影響を無視してはいけません

2は「いわゆる放置」ですね
たとえば、食事の世話をしない、汚れた衣服をそのままにする、病気になっても病院につれていかない。
ネグレクトを受けている子供は一般的に身長、体重ともに標準を大きく下回ることが多いといわれています。

今朝の朝のニュースで、生後一か月の子供を段ボールでできた猫のトイレにずっと寝かせて、死なせた親に対する裁判がでていました。親は子供を「必ず」無条件に守るものという考えは歴史を見れば間違っていることは明らかです。それをきちんと認識し、現実に対処していくことが子ども達を救う第一歩になるのだと思います。

3.「性的接触に同意できる年齢以下の子供に対して、性的に成熟した大人が、こどもとの関係における通常の社会的責任を無視して、大人の性的満足にいたる行為を持つこと」

これも昔親が子供にそんなことをするはずがないという信念のため、身体的虐待ほど認識されることがすくなかったタイプの虐待です。


4.「子供に何らかの心理的苦痛を与えたり、もしくは子供の情緒的な健康度を損なうような行為」
もっとも見えにくい虐待です。
最近になって心理的なダメージの大きさが認識されるようになったものです。

というのは、そのみえにくさと定義の困難さがゆえです。親に「おまえさえいなければ」「お前がいなければ夫と別れられるのに」と子供のころから繰り返し言われるなどがこれにあたります。

4つに分けましたが、実際はこの分類は便宜上のものであって、実際はこれらが組み合わさって虐待が起こっていることも珍しくありません。

その場合、子供に対するダメージも大きいことは明らかでしょう。

2008年7月1日火曜日

トラウマを癒す3つのR

トラウマとはいわば瞬間冷凍された体験です。

あまりに強い体験のために、理性がそれを処理できず、感情の記憶という形で断片的に冷凍保存されているようなものと考えられます(脳でいうと、大脳辺縁系の扁桃体が関わる部分)

このトラウマを消化吸収していくためのプロセスに「3つのR」というものがあります。

1.Reexpericence(再体験)
2.Release(解放)
3.Reintegration(再統合)

まずは、冷凍を解凍するために、その記憶を思い出し、再体験する必要があります。

それを、徐々に解凍しながら、固まっていたものを解放していき、

最後に、それらの意味を自分の中に落とし込むことによって、その悲惨な記憶を自分に再統合するわけです。

しかし、あまりに強いトラウマの場合は再体験すること自体がまたトラウマを強化することになってしまうので、注意が必要であり、患者の状態を見ながら、適切なプロセスを経る必要があるといわれています。

2008年6月30日月曜日

無意識

人間は本来、幸福を指向する生き物だと思います。

そのためには無意識をうまく使う必要があります。

なぜなら、人間の行動の95%は無意識的に決められているからです。

この無意識というのは時として、うまく使い、自分の味方にすれば、自分にとって大きな力になります。

しかし、いったん、自分の敵になってしまうと、自分が幸せになるのをじゃましてしまうものなのです。

人生に抜き差しならぬ状況というものがあると思います。

避けることのできない悲劇に会うこともあるでしょう。

それが、無意識に傷となってしまうと、人間は無意識に翻弄されてしまうことになります。

それを防ぎ、克服するためには、まず、無意識の仕組みを知る必要があるでしょう。

脳科学、認知心理学、臨床心理学、人工知能、コミュニケーション、自己啓発、様々な観点から、無意識というものに迫ってみようと思います。

2008年6月29日日曜日

PTSDとは

私が現在興味を持っているのはPTSDです。

最近、PTSDという言葉をよくニュースなどで聞くことも増えたかと思います。

具体的には、心的外傷後ストレス障害
しんてきがいしょうごストレスしょうがいPTSD; Post-traumatic stress disorder)とは、心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後に様々なストレス障害を引き起こす疾患のことです。

診断の基準は、

以下の3つの症状が、PTSDと診断するための基本的症状であり、これらの症状が1ヶ月以上持続している場合にはPTSD、1ヶ月未満の場合にはASD(急性ストレス障害)と診断する(DSM-4 TR)。

  • 精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。
  • トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。
  • 事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる追体験(フラッシュバック
                                    (ウィキペディア参照)
でも、PTSDには研究上の困難があるんですよね。

つまり、人間に対して、トラウマとなるようなショックを与えて、反応を見るというのは許されないわけです。

それをどういうアプローチでPTSD発生メカニズムに迫るか。

やりがいがあります。