2008年7月6日日曜日

臨床、認知、生理というレイヤー

これは全く私の個人的な考えですが、人間の心理を考えるのに、1つの方面からのアプローチでは限界あるのではないでしょうか?

そうではなく、考え方には3つのアプローチがあると思います。

1.臨床
2.認知
3.生理

です。

臨床というのはいわゆる現象の観察ですね。たくさんの患者さんを見て、そこからいろいろと推察していくという感じでしょうか。特に精神分析などはかなりの量のケースがたまっていると思います。

なので、そこから導き出される教訓というのは実際に治療する上では非常に重要な示唆が得られると思います。

しかし、それだけでは、真実はわかりません。というのもただの推察レベルであり、実験で確かめたわけではないからです。いくら患者を見ても、脳の仕組みはわからないですし。

そこで、実際に脳を調べようということになります。最近はfMRIなど科学技術が発達し、脳の活性状態をかなり調べられるようになってきました。

記憶ということもきちんと脳と関連付けて理解されるようになったのです。しかし、脳から得られる知見というのは単発の事実が多く、それが実際の現実、治療プロセスにおいてどんな役割を果たしているのかという全体像が見えにくいのです。

そこで、その中間を結ぶものが、認知だと思っています。いわば人間の思考、感情などを抽象的にモデル化したものですね。これが実際の臨床と生理(脳科学など)との間を取り持ち、二つを結びつけるのだと思います。

それによって、臨床と生理はお互いに発展しあえることができるのだと思います。

0 件のコメント: